Ghost Thierf/7  2005/05/07

と、そこで彼はふと気付いた。
(…確か…この先って)
頭の中に浮かんだのは、この美術館の見取り図だ。
この先は行き止まり―――大きな窓がひとつあるにはあるが、まさか宝石に開ける事も出来まい。
加えて、ここは3階。
ならばこっちのもの、だ。
(正体つきとめてやる…!!)
幸いにも宝石は、彼の思惑通りの場所へ向かっていた。
そして―――
「捕まえたからな…っ、このっ、化け物!!」
追い詰めたと、思った。

「……!!」

だが、そうではなかった。

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