Ghost Thierf/18  2005/05/15

彼は肩をひとつすくめてから立ち上がると、しつこく食い下がる彼女を尻目にさっさと退散する事にした。
こうなれば長居は無用だ。
「ねぇ、ジェット」
「イーヤーだ!!」
最後に思い切り声を張り上げてから、少女の尖った鼻先でドアを閉めた。
それでも何やら聞こえたが、どうせ悪口雑言の類だろう。
(……)
自分の部屋がある下の階へ戻る途中、ジェットはずっと苛立たしげに爪を噛んだままだった。
大体、何故自分がこんな目に遭わねばならないのだ。
警察はおろか友人にまでコケにされ、諸悪の根源はといえば―――

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