Ghost Thierf/42  2005/06/09

呆れたように肩をすくめて、両手を頭の後ろで組んでみせる。
「しかも幽霊がお供だなんて、冗談じゃねぇ。これ以上警察にバカにされるのはご免こうむりたいね」
途端、少年の瞳が輝いた。
「じゃあ…」
「あーぁ、黙っとくって。…もう仕方ねぇだろ。…それに」
目の端でちらりと少年の背後を見遣る。
「嫌だなんて言ったら、今度こそ殺されそうだからな、そこの険しい顔してるおっさんに」
『……』
蒼い双眸が、刃物のように鋭利な光を湛えて彼を見つめていた。

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