Ghost Thierf/47  2005/06/16

けれど彼女は怯んだ様子もなく、片目を閉じて笑ってみせた。
「あら、それ、私が美人だって言ってくれてるの?」
「……あのなぁ」
彼は付き合いきれないとばかり、ドアを閉めた。
良く良く考えてみれば見た目はともかく、誘拐されるような性格でもあるまい。
「……」
彼はやっと自分の部屋に戻ってくると、ソファに身を沈めて溜息をついた。
今日一日で、色々な事があり過ぎたのだ。
怪盗の正体と、幽霊と、それから―――

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