Ghost Thierf/48  2005/06/17

『…あの…もし迷惑じゃなかったら、僕たちの仲間になってくれないかな』

少年の真摯な瞳が彼を見上げていた。

『前にも言ったけど、彼が見える人に会ったのは初めてなんだ。だから…その、友達って言うと変だけど』

(……)
顔を真っ赤にしてそんな事を言われたら、断れないに決まっている。
かくて彼は、少年の手足として、情報収集に努める事を約束してしまった。
何せ少年は探偵であると共に怪盗でもあるのだ。狙い定めた獲物の情報を大っぴらに集めていては、正体が露見しないとも限らない。

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