Ghost Thierf/60  2005/07/01

彼は子供に言い聞かせるように、さも怖ろしげに声をひそめてみせた。
「おかしいのは、どいつも姿を消す前には真っ青な顔して、まるで生気が無くて……誰かが心配しても、何でもないって言い張ってたって」
「……それは、ちょっと変…だね」
「だろ?」
全ては早耳の隣人がどこぞから調べ上げてきた事だが、彼はまるで自らの手柄のように得意気に肯いてみせた。
「調べてみるよ。ありがとう、ジェット」
「どーいたしまして。……あ」
ふと、彼は虚空に目をやり、きょろきょろと辺りを見回した。
「?…どうかした?」

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