Ghost Thierf/68  2005/07/09

戸惑い気味に顔を伏せてしまった少年の丸い頭を、軽く叩く。
「お前の足手まといにはならねぇから、いいだろ」
「違うよ…そうじゃなくて、心配なんだ。…これ以上、君を巻き込んだら…」
―――本音なのか、それとも単なる建前なのか。
いずれにしても面白くないと思ったジェットは、はぁっと短い溜息をついた。
「お前、昨日俺に何て言った?」
「え?」
「友達だって、あれは冗談だったのか?…俺は、仲間が危ない所へ行くってのに放っておくような、薄情な奴じゃない」
途端、思い出したように少年の頬が赤く染まった。

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