Ghost Thierf/75  2005/07/16

「あんた今、あいつの事考えてただろ」
『……』
ほら当たった、と、子供のように声を上げて喜ぶ。
「その目。…いつもは冷たいのに、あいつを見る時だけは違う」
ジェットは立ち上がって、幽霊の青い目を見た。
透き通ったアイスブルーの奥で揺らめく、微かな感情のうねり。
「……本当はお互いが大事で仕方ないって感じだな」
それは間違いなく、利害の一致などという打算で結ばれた相手に対するものではない。
きっと、少年も同じ目をして彼を見るのだろう。
「でもさ」
『……?』

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