Ghost Thierf/107  2005/11/12

『……父様も母様も、アタシが化け物だって言ったわ。人間には見えない、お前は化け物だって。……醜い、悪魔の子だって』
醜いという言葉を口にする事さえ苦痛であるかのように、眉間に皺を寄せて呟いた。
『だからアタシはお望み通り、化け物になってやったのよ。……二人と自分の胸を刺すのなんて怖くなかった。これで、醜い顔とさよならできると思えばね』
出来たばかりの指が、刃を愛しげに撫でる。

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