Ghost Thierf/121  2005/12/02

大体こんな突拍子もない話、いくらゴシップ誌の記者といえど信じないだろう。
幽霊と人間が協力して、悪魔を退治した、だなんて話は。
自分だって、当事者でなければ到底現実だとは信じられない。
あれから数日が経つ今では、まるで映画のワンシーンか夢でも見ていたような気がする。
「……と」
その時ふと、少年の上着のポケットから何かが転げ落ちた。
床にぶつかってかちりと音を立てたものを、何だろうと拾い上げる。
「……?」
「あれ、それ…」

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