Ghost Thierf/130  2005/12/31

『この顔、気に入っちゃったの。しばらく飽きるまで貸しておいてね』
『……!!』
そう言って科を作る様は、さぞや本人にとって嫌悪を呼び起こすものであったに違いない。
白い顔が怒りのあまり真っ青になった。
「『ジョー!!』」
この二人の意見が完全に合致したのは未だ二度目だ。
だが、少年は優しいが一度決めたことは曲げない主義なのもまた然りで、影が絡めた腕を振り払う事などあろう筈が無かった。
「だって……君達二人だって今は仲良しだし。何事も最初からは上手くいかないだけだよ、きっと」

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