瞑想と催眠療法 第128号「瞑想を量子論で科学する」  2011/06/25

■「瞑想と催眠療法」■
第128号「瞑想を量子論で科学する」
2011年6月25日発行 
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「成功法則は科学的に証明できるのか」
工学博士 奥健夫著 と言う本があります。
この本は、量子力学の観点から、心の説明をしています。

今話題の原子力発電にも、リニアモーターカーにも応用されている量子力学です。

今回は、この本を読んでの、私の閃きを紹介しましょう。


【頑張っている脳】

何かに夢中になっているときには、周りからの刺激に十分反応できません。
例えば、電車に乗って、面白い本を読んでいて没頭している時。
扉が閉まって、電車が走り出したとき、「あっ」と思って顔を上げると、乗り越してしまったことに気づきます。

普段の私たちは、周りからの状況に適切に対処するために、本の文字を目で追って、
内容を解釈しながら、電車の車内アナウンスや、周りの景色や表示を確認しながら、
目的の駅で降りることが出来ます。

これは、脳が、脳が様々なことを次から次へと、処理しているからです。

脳の重さは体重の約2%しかありません。
しかし、消費エネルギー量は、身体全体が使うエネルギー量の約 20%といわれています。


【脳とドラム缶の中の水】

こんなに一生懸命働いてくれている脳ですが、瞑想状態になると、その瞑想のテーマにしっかりと集中してくれます。
雑念の浮かぶ回数も、かなり少なくなります。

ちょうどその様子は、ドラム缶の中に貯めた水にたとえることが出来ます。

太い棒を左右の手に一本ずつ持って、ドラム缶の縁をドンドンたたくと、ドラム缶の中の水の表面は激しく揺れます。
このときは、ドラム缶の底は見えません。

波が静まってから、小石を一つドラム缶の水の中央に落とすと、周りに波紋が広がっていきます。
このときは、ドラム缶の底は見えています。

このとき出来る水の表面の揃った波をコヒーレントな波と言います。

身近には、OHPやパワーポイントを使っての説明の時に使う、レーザーポインターの光線がコヒーレントです。

発生する光の波長と位相が揃っているので、明るく、ピンポイントを指し示せます。


【瞑想で「内なる叡智」と繋がれる理由】

さあ、やっとここで瞑想の話に入れます。

瞑想をしている私たちの意識状態をコヒーレントな意識状態と言うことが出来ます。
雑念でいっぱいの意識状態は、その反対のインコヒーレントな意識状態です。

瞑想が上達するに従い、意識のコヒーレントさの度合いが高くなります。

そうすると、ドラム缶の底が見えるようになるのと同じです。
心の奥底からのメッセージを受け取れるのです。

これが、ガイドやハイアーセルフ等の「内なる叡智」に繋がった状態です。
様々な閃きを得、洞察を深めることが出来ます。


【量子論の非局在性が面白い】

少しまた、瞑想から離れます。

ノーベル賞をもらったプランクという人が、量子論というのを発見したのだそうです。

今までの物理学の世界には、意識や心というものは、全く入る隙がなく、物理学からは外されていました。

非科学的というやつです。

ところが、量子論の発見と共に、意識や心の中で起こる現象を物理学でも扱えるようになってきたのだそうです。

量子論の考え方の中に、「非局在性」というのがあります。
これは、ジョン・ベルという人により理論的に説明され、アスペという人に実験的に証明されているのだそうです。

しかし、どのようにして非局在性が起こるのかは、未だに明らかになっていないそうです。

非局在性とは、二つの粒子があって、何らかの形で繋がっているとすると、
これらの物理的特性を測定しようとしたとき、光の速さで届かない距離であっても、
互いに影響を及ぼし合うのだそうです。

その繋がりは、全宇宙にまで広がっていて、例え宇宙の端と端でも、その繋がりが可能になるのだそうです。

量子脳理論と言うのもあるのだそうです。
これによると、脳細胞の中で、水分子がコヒーレントになり、特殊な光が出ると言っているそうです。


【願望実現と量子論】

ここでまた、瞑想の話に戻ります。

「気のエネルギー」というのがあります。

人・物・チャンスを惹き付けようと、瞑想状態になって気のエネルギーを送ると、それらが手に入ります。

気のエネルギーは、電磁波的な側面を持つということを、国立の電子総合研究所の研究員が発表していました。

人・物・チャンスが電波の届く範囲にいるなら、容易に惹き付ける事ができます。

しかし、瞑想で、地理的に非常に離れたところにある人・物・チャンスをも惹き付ける事もできます。

これは、非局在性という量子論的な考え方を用いれば、容易に説明が付きます。

瞑想状態のコヒーレントな意識状態になり、惹き付けたい人・物・チャンスに意識を向けると、
自分と惹き付けたいものとの間に繋がりが出来ます。

すると、お互いに共鳴をし出し、対象を感じだして、手に入る範囲内にやってきて、
やってきたときにパシっと感じる事ができるのです。

テレパシーについても、非局在性で説明が可能となりますね。


【やっぱり長生きはしたいものです】

量子論と意識について研究してくれる人が増えると、不思議なことがまた一つ、
科学的なことになり、より深くを知ることができます。

ノーベル生理学・医学賞を受賞した利根川進さんや、
ノーベル物理学賞を受賞した江崎玲於奈さんらによると
21世紀の最大の研究課題は、「心・生命・宇宙の解明」で、
多くのノーベル賞受賞者達との議論の中でも最終的には、
「心と宇宙」の話に行き着くそうです。

長生きをして、科学の進歩を楽しみたいものです。



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