桜雷†Ourai  2016/11/21

  愛しい 愛しい
     宿敵さん
      第六話
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ジン達の元から逃走してきた俺達はいまジンの予想通り来葉峠に来ている。そう…ちょうどFBI捜査官の赤井さんに変装した誰かがキールに殺され亡くなった場所…
「なぁ龍一兄。なんでこんな所に来たんだよ?」
「…なんとなくや」
俺達の姿をとらえたキャンティは
「ジン、ビンゴだよ!ジ・ラの奴が義弟と一緒に来葉峠に姿を現したよ!!」
とジンに連絡。キャンティの連絡に
『やはりな…』
「ジンどうするんだい?やっちまっていいのかい?」
『いやそこで待機してろ』
「あいよ」
電話をきったキャンティは相方のコルンに
「ジンがここに着くまで待機だよ」
「わかった…」

「キャンティから連絡が入った。俺の予想通りジ・ラが義弟と共に来葉峠に姿を現したらしい」
「えっ本当ですかい?」
「あぁ
…居場所がわかればジ・ラと義弟を狩るなんざぞうさもねぇ…」
「ジン待って。確かジ・ラって自衛官じゃなかったかしら?」
「!?確かにジ・ラは自衛官ですぜ!」
「フンッジ・ラが自衛官なんじゃねぇかとは思ってたがな」
「えっ!兄貴はジ・ラが自衛官だって事知ってたんですかい?」
「あぁジ・ラ本人から聞いてたからな…」

来葉峠に到着してキャンティ達と合流したジン達。
ジンはウォッカとベルモットに
「ウォッカはベルモットと一緒にあっちから来い。キャンティとコルンはここにいろ!」
「挟み撃ち作戦だねぇワクワクしてきたよ!」

ジンは左からウォッカとベルモットは右から来る事を知った俺は新一と共にウォッカとベルモットが来る右へ走っていく…
「龍一兄、なんで右に走っていくんだよ?」
「ジンはかなり怒り心頭状態でお前まで危害がおよぶ!ウォッカとベルモットならお前まで危害がおよぶ事はあらへんさかい」
そう
こうしているうちにウォッカとベルモットとすれ違い橋を渡りジンの愛車が停車してあるところに着くと新一を後部座席に乗せ自分は運転席に乗るとエンジンをかけ発車させその場を離れる事に成功…したかに思えたがジンが車の前に立ちはだかった。
!?
急ブレーキをかける俺
“どないしょ(汗)”
「ドアを開けろジ・ラ…今すぐにな!?」
鬼の形相のジンの言うとおりにドアを仕方なく開けるなりジンが俺の左腕を掴みグイッと強引に引いてくる。そして
「ジ・ラ!?お前の思い通りになると思うなよ?」
「なんぼジンあんたにそないな事言われようと俺の道を進むだけや」
一瞬静まる来葉峠…
“なんや嫌な予感がしはるわ”
拳銃の安全装置を外し俺に銃口を静かに向けてくるジン
危機を感じた新一は俺の右腕を掴みダッシュ
ジンは獲物を撃ち殺せず舌打ちして愛車に乗り込むと向きを変えて追いかけてくる
「コラ!新一。痛いやろうが!?1人で走れるっちゅ
うねん!?」
息を荒げながら言うと新一は謝ってきた。
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 N E X T


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