桜雷†Ourai  2016/11/30

  愛しい 愛しい
     宿敵さん
     第十壱話
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アジトに到着してから俺は拘束されボスのもとに連れて行かれた。
ボスはジンの言うとおりご立腹だった。
ジンはボスに俺の処分は託すと言われたのかお任せをと言いアジトを出ると修理を終えた愛車の助手席に俺を乗せ自身は運転席に乗りエンジンをかけ発車させた。

車を暫く走らせてからとある倉庫前に停車させると車から降り俺と共にベルモット達が待っている倉庫に入ると柱に繋がれたバーボンとキールがいる。
「バーボン!キール!なしてお前らがここにいてんねん?」
とバーボンとキールに聞いたのだがジンが
「バーボンとキールにもNOCじゃねぇかと疑ってるもんでな」と答えた。
ウォッカはジンに俺を柱に繋ぐように言われ俺を柱に繋いだ。
ジンは座り煙草を吸い懐から拳銃を出しながら俺とバーボンとキールに
「ネズミはどいつだ?ジ
・ラか?バーボンか?キールか?」
暫く静寂があってからジンは俺に銃口を向け
「まずは貴様だ…ジ・ラ…」と言う。
銃口を向けられても悠然としている俺にバーボンが
「ジ・ラお前は怖くないのか?」
ときいてくる
俺は
「愚問やでバーボン…突き付け慣れてしもおてるさかいな…」
と言うとバーボンもキールも信じられないという表情をしている…
そんな俺にジンは拳銃を何故か懐にしまい立ち上がるなり俺に近寄り顎クイして
「おいジ・ラ…黙らねぇか」
「しゃ〜ないやろ?俺は浪速っ子なんやからよ」
「フッそうだったな…ジ・ラお前が『チャカ(拳銃)で俺は殺せねぇ』って言った意味がやっとわかったぜ…仕方ねぇ組織が新開発したこの毒薬を使うしかねぇか…」
ジンはロングコートの内ポケットから出しケースの中から取り出しておいた[APTX4869]を無理やり俺の口にねじ込み水を流し入れ俺の口をふさいだ。
俺は喉が渇いていた為に水ごと
[APTX4869]を飲み込まざるを得なかった…
“俺は新一が昔ジンに[APTX4869]を飲まされ小っさなった様に小っさなるか死ぬんやろな…しゃ〜ない…”
体中からシュウシュウと煙がのぼり体が縮んでいくのがわかる…
薄れゆく意識の中、俺はジンが不敵な笑みを浮かべているのを見て
「ジ…ン……」
と名前を呼び気を失った…
バーボンは唖然とした表情をしているしキールは俺の名前を叫んでいる…
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 N E X T


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