桜雷†Ourai  2017/05/29

  刀剣乱舞×創作
    コラボ小説
 父に愛されすぎて
    困ってます
      其之六
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その日の夕方、加州と共に父上の自室を尋ねた折の事
部屋の中に入りて加州が父上に
「三日月、明日は俺と龍訝とアンタが畑当番だとよ」
と声をかけるも父上は
「至極の品がなくなった」と呟いている
そんな父上に加州は
「シカトー?」
と言うもブツブツ言いながらキョロキョロしている。
はぁ〜と小さく溜め息をついた俺は父上の右肩を優しく叩き
「父上、加州が呼んでます」と聞こえるように叫ぶと父上は俺と加州を交互に見て
「ああ、龍訝と加州か」と言ふ
加州はゴロンっと横になり
「明日は俺と龍訝とアンタが畑当番だとよ」
と言うも父上はキョトンとしている。そんな父上を見て加州は起き上がり
「聞こえないんだっけ」と呟き紙に
『明日は俺と龍訝とアンタが畑当番だとよ』と書きて父上に見せ
ると父上も紙に
『あい、わかった』と書きて加州に見せた。
「俺は聞こえてるからしゃべりなよ」と言った。
父上と加州のやりとりを見ていた俺は紙に『父上、耳遠かったですっけ?』と書きて父上に見せると
「う〜ん何故か昼あたりから調子が悪くてな?」と言ふ
父上の話を聞きてう〜んと考え暫くして俺は父上の耳の中に何か入っている事に気付きすかさず紙に
『父上、耳に入っている物は何ですか?』と書きて父上に見せると思い出したのか
「おぉー!ここにあったのだな?ありがとうな龍訝に加州」
そう言いながら父上は両耳に入っている耳栓を抜いた。
“至極の品って耳栓かよ!!ってか何だよそれ!?”
と言いたげな表情をしている加州
父上から耳栓を横取りして耳につけてみようとする俺に父上は慌てて
「あ、龍訝まつのだ!それは俺が使った物だぞ?」ととめにはいってくる
そんな父上に俺は
「いいではありませんか父上!」と言い父
上の耳栓を両耳に入れ父上の膝を枕に寝始めた
そんな俺に父上は
「まったく龍訝は仕方ない子だな?はっはっは」
と言いながら俺の頭を優しく撫でてくる
その頃、加州はというと俺と同じように耳栓をして俺や父上の側で横になり寝ている
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つづく


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